牛丼と言えば吉野家に代表されるようなチェーン店で食べるイメージが強いですが、今回のレシピはそれらとは一線を画す美味しさです!!
日本の伝統食品である昆布の力を使うことで、自宅で簡単にできるのに凄まじい美味しさの牛丼を作ることができます!!
プロが化学的根拠に基づいて試作を重ねてたどり着いた傑作レシピを是非お試しください!!
なぜ日本ではこれほど牛丼が人気なのか
この料理は古くは明治時代から大衆料理として庶民に愛されてきました。
その時から現在に至るまで、さまざまな飲食店や企業がこの料理を販売し続け、時代に合わせた売り方や食べ方などを変化させてきました。
それでも今も昔も変わらないのは、「安い、早い、美味い」というイメージです。
私たちが牛丼を食べ続ける理由も、この三つのイメージによるところが大きいですよね。
いつの時代も忙しい日本人に愛され続けるのは、どんな時代、状況下においてもこの三つのイメージを守り続けてきたからかもしれませんね。
[出来高] 2人前 [準備時間] 10分 [調理時間] 15分 [保存] 冷蔵庫で2〜3日(牛肉のトッピングのみ) [難易度] E *(A=ハード E=簡単)
[材料 2人前]
-牛バラ薄切り 250g
-牛脂 20g
-ショウガ (皮を剥いた状態で) 15g
-玉ねぎ 1個 (130g)
[昆布だし]
‐水 750ml
-昆布 7g
-砂糖 20g
-酒 90ml
-醤油 30ml
[レシピ動画]
(Chapter)
0:00 下準備
2:03 出汁の化学 (昆布出汁調理)
2:47 調理パート
[作り方]
[Chapter 1: 下準備]
牛肉を半分に切ります
牛脂をみじん切りにします(脂身を使う場合のみ)
玉ねぎを1cm 幅に切ります *(繊維を断つように切ると火の通りが早くなります)
ショウガをなるべく薄く刻みます
[Chapter 2: 出汁の化学]
昆布と水を鍋にいれて弱火で沸騰し出すくらいまで加熱。(可能から昆布と水を1時間から一晩つけておくと尚よし)
火を止めて一旦取り置きます
*昆布の旨味は60℃前後で最も抽出されます。
なのでこの温度帯を弱火でなるべく時間をかけて通過させましょう。
[Chapter 3: 調理パート]
脂身を冷たいフライパンに置いてパチパチするまで中火にかけます。
弱火にして軽く色付くまで加熱します。(牛脂を使う場合は溶けるまででokです)
ショウガをいれて、しんなりするまで炒めます。
玉ねぎ投入。軽く塩したら、こちらもしんなりするまで炒めます。
昆布だしと砂糖を加えて沸騰させます。
牛肉と酒を加えて再沸騰。アクを半分ほど取り除きます。
醤油をいれて10-15分弱火で炊いたら完成です!
卵黄や温玉と共にサーブしましょう!
*醤油は長時間煮込むと風味が飛ぶので、後から加えます。
[ご飯について]
牛丼という料理の60-70%は正味米です。なので米のクオリティは大事です。
できるだけ良い米を使い。洗ったら水と昆布 (米の重量の1%)に最低一時間(最大一晩)漬けて旨味を高めておきましょう。
[よくある質問]
Q: 米は昆布を水に浸けたまま炊くのですか?
A: そうです。水の温度が上昇している間にも旨味が出てくるので、事前に取り出さず、そのまま炊きましょう